リモート面接と対面面接、ぶっちゃけどっちが印象いいの?

こんにちは、トです。

コロナ禍をきっかけに、就活や転職の「面接スタイル」って大きく変わりましたよね。
昔は「面接=スーツを着て会社に出向く」が当たり前でしたが、今ではZoomやTeamsなどを使ったリモート面接がすっかり定着しました。

最近では企業側から
「リモートと対面、どちらでも構いませんよ」
と言われることも珍しくありません。

…でも、正直に言うと、採用担当の立場としては、やっぱり対面の方が印象は良くなりやすいんです。

もちろん、リモートにもメリットはありますし、全員が不利になるわけではありません。
ただ、「印象」という面で見ると、やっぱり微妙な差が出る。
今回は、その“本音の理由”をお話しします。

リモート面接のメリットとデメリットを整理しよう

まずは冷静に整理してみましょう。
リモート面接のメリットは明確です。

メリット

  • 移動時間がゼロ
     面接会場までの移動がないので、時間のロスがなく効率的。
     特に地方から首都圏企業を受ける学生さんにとっては大きなメリットです。
  • 交通費がかからない
     電車代やバス代がかからないので、金銭的な負担も少なくて済みます。
  • 自宅で受けられる安心感
     慣れた環境で面接を受けられるので、緊張が和らぐ人も多いです。

このあたりは、私も採用担当として理解しています。
移動時間や費用を減らせるのは、就活生にとっても企業にとっても効率的。

でも、良い面ばかりではありません。

デメリット

  • 表情や仕草が伝わりづらい
     画面越しだと、ちょっとした笑顔や相づちのタイミングが分かりにくくなります。
     たとえば「真剣に話を聞いている」のか「無表情なのか」が読み取れないことも。
  • 声のトーンや話の間が伝わりにくい
     通信の遅延で微妙に会話がズレたり、話すテンポがぎこちなく感じることがあります。
  • 通信トラブルのリスク
     Wi-Fiの不安定さや音声の乱れで、せっかくの受け答えが聞こえなかった…なんてことも。

リモートは「便利さ」と引き換えに、人柄の伝わりやすさを犠牲にしているというイメージです。

採用担当が「対面の方が印象いい」と感じる理由

ここからは、採用担当としての“リアルな本音”です。

私が学生と実際に会って感じるのは、対面の方が圧倒的に印象が残りやすいということ。

1. わざわざ来てくれる=本気度が伝わる

リモート面接って、極端な話「ボタンひとつで入室」できます。
一方で、対面の場合は「交通費をかけて、時間を使って、会社まで足を運ぶ」。
その行動だけで、

「この会社に本気で入りたいんだな」
という気持ちが伝わります。

これは理屈ではなく“人間的な感情”の部分です。

2. 表情・姿勢・声など、情報量が段違い

対面だと、目の動きや姿勢、反応の仕方など、その人の空気感が分かります。
「受け答えは丁寧だけど、目線が合わないな」とか「笑顔のタイミングが自然だな」とか、そういう細かいところ。

オンラインだとカメラ越しなので、どうしてもその“温度感”が感じにくいんです。

3. 会話のテンポが自然になる

リモートだと、音声のラグや通信のズレで微妙にテンポが合わないことがあります。
対面なら、空気感でお互いの呼吸を合わせられるので、会話がスムーズ。
「この人、話しやすいな」と感じやすいのも対面の大きな利点です。

「リモート希望」はマイナス評価になるのか?

ここ、けっこう気になるところだと思います。

企業側から「対面とリモート、どちらを希望しますか?」と聞かれたとき。
すぐに「リモートでお願いします」と答えると、採用担当は少し考えます。

  • 他社の選考と被っているのかな?
  • うちへの志望度はそこまで高くないのかも?

もちろん、これだけで落とすようなことはありません。
でも、「本気度が伝わりにくい」という印象を持たれる可能性はあります。

だから私は、こういう伝え方をおすすめします👇

「可能であれば対面でお願いしたいのですが、スケジュールの都合で難しい場合はリモートでも大丈夫です。」

この言い方だと、対面を希望する姿勢を見せつつ、柔軟性もある印象になります。

やむをえずリモートを選ぶときは理由を添えよう

遠方に住んでいる、授業や他社の選考と重なってしまうなど、どうしてもリモートを選ばざるを得ないこともありますよね。

そんなときは、理由を一言添えるだけで印象は全く変わります。

「本来は対面でお伺いしたいのですが、遠方に住んでおり日程的に難しく…」
「他社の最終面接と重なっておりまして、今回はリモートでお願いできればと思います。」

このひと手間で、

「ちゃんと事情がある上での判断なんだな」
と理解してもらえます。

逆に、何も言わずに「リモートでお願いします」だけだと、
「楽だからリモートなのかな」と思われることも。
印象って、本当に小さな違いで変わります。

対面面接を選ぶときのちょっとしたコツ

「対面の方が印象がいい」と言っても、ただ来るだけで満点ではありません。
実際に来てもらうときに意識してほしいポイントをいくつか挙げておきます👇

  • 時間には余裕をもって到着する(10分前がベスト)
  • 身だしなみはシンプルに、清潔感を最優先
  • 受付やすれ違う社員にも笑顔であいさつ
  • 帰るときに「本日はありがとうございました」と一言添える

このあたり、全部当たり前のようでいて、印象を左右する大事な部分です。
特に受付での態度は意外と見られています。

まとめ:リモート面接でも“伝える力”が大事

ここまで色々書きましたが、最終的には「形式」よりも中身と伝え方です。

  • リモートでも誠実さと熱意は伝わる
  • ただ、画面越しでは“体温”が伝わりにくい
  • 対面の方が印象を残しやすいのは事実

リモート面接が当たり前の時代だからこそ、
ちょっとした言葉遣い、表情、目線の使い方がより重要になっています。

そして、選べる状況なら「対面」を選ぶ。
やむを得ずリモートにする場合は、その理由を丁寧に伝える。

就活って、こういう小さな気づかいの積み重ねで結果が変わります。

面倒に思うかもしれませんが、「会いたいと思われる人」になるための一歩だと思って、意識してみてください。

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