こんにちは、リクです。
就活の相談に乗っていると、学生さんからよく聞く言葉があります。
「文系って営業職しかないんですよね?」
正直に言うと、これは半分だけ正解です。
確かに、文系学生向けの求人で最も多いのは営業職。
でも、「営業しかない」わけでは決してありません。
むしろ、「文系=営業しかできない」と思い込んでしまうと、せっかくの可能性を自分で狭めてしまうことになります。
今日は、採用担当として多くの文系就活生を見てきた僕が、
- なぜ営業職が多いのか
 - 営業以外にどんな仕事があるのか
 - 向き・不向きの考え方
を、リアルな目線でお話しします。 
営業職が多い理由を正しく理解しよう
まず、なぜ文系学生向けの求人は営業が多いのか。
それは、営業が会社の「売上」をつくる最前線だからです。
どんな会社でも、利益を生み出すためには「お客様に価値を届ける」必要があります。
その最前線にいるのが営業職。つまり、どの業界にも必要不可欠な存在なんです。
さらに営業職は、理系のように専門知識が必要なケースが少なく、「人と話す力」「相手の課題を理解して提案する力」など、文系が得意とするスキルで勝負できる仕事でもあります。
だからこそ、文系向け求人の中心が営業になるのは自然な流れなんですね。
でも、「営業しかない」は誤解です。
ここが一番大事なポイントです。
営業が多い=営業しかない、ではありません。
実際に、文系出身で営業以外の仕事をしている人はたくさんいます。
僕のまわりでも、営業から企画や人事、広報などへキャリアチェンジした人も多いです。
では、営業以外にどんな仕事があるのか?
文系でも挑戦できる職種をいくつか紹介します👇
文系出身者が活躍している職種一覧
💡 人事・総務・経理(管理部門系)
社内の人や仕組みを支える仕事です。
採用活動、社員教育、勤怠管理、経費精算など、会社を“中から支える”ポジション。
数字に強い人、細かい確認が得意な人、人の相談に乗るのが好きな人に向いています。
📊 企画・マーケティング職
「どうすれば商品が売れるか」「どんなサービスが求められているか」を考える仕事。
データを分析したり、消費者の心理を読み取ったりと、論理的な思考が求められます。
営業経験を積んでからマーケティング職へステップアップする人も多いですね。
📢 広報・PR職
自社や商品の魅力を世の中に発信する役割です。
メディア対応やSNS運用、イベント企画など、コミュニケーション力と発信力が大切になります。
表に立つよりも「誰かを支えて、伝えるのが好き」という人にぴったり。
🧾 事務・営業サポート職
営業やエンジニアが動きやすいように、資料作成やデータ管理を行う仕事。
正確さや効率性が求められる反面、残業が少なく安定して働けるケースが多いのが魅力です。
💼 コンサルタント職
企業や個人の課題を聞き取り、解決策を提案する専門職。
論理的思考と対人スキルの両方が必要ですが、文系出身者の活躍が非常に多い分野です。
🛍 バイヤー・商品企画職
小売業やメーカーなどで、商品を仕入れたり、新商品を企画する仕事。
トレンドを見る目や交渉力が求められるため、営業経験を活かしやすい職種でもあります。
「営業=きつい仕事」はもう古い?
「営業ってノルマがきつそう」「売り込むのが苦手…」
そんなイメージを持っている人も多いと思います。
でも、最近の営業は**“売る”よりも“課題を解決する”仕事**に変わっています。
たとえば、BtoB(企業向け営業)では、
「お客様の業務をどう効率化できるか?」
「コスト削減にどう貢献できるか?」
といった“提案型営業”が主流です。
つまり、相手の話をしっかり聞ける人、課題を整理して考えられる人こそ向いている。
また、近年はノルマより「チームで成果を出す」スタイルも増えていて、昔のような体育会系な雰囲気は減っています。
特にIT企業やベンチャーでは、「営業=課題解決コンサルタント」に近い役割を担うことも多いですね。
営業職で得られるスキルは、どの仕事にも生きる
営業を経験すると、「コミュニケーション力」だけでなく「ビジネスの基礎力」全般が身につきます。
たとえば:
- 提案書作成 → 資料作成スキル
 - 顧客とのやり取り →ヒアリング力・調整力
 - 売上管理 → 数字に対する意識
 
これらは将来的にどんな職種に転職しても役立つスキル。
だから、「まず営業からキャリアをスタートする」のは、実はとても賢い選択なんです。
文系だからこそ活かせる強みがある
理系が「技術」で勝負するなら、文系は「人」と「言葉」で勝負できます。
特に文系の強みはこの3つ👇
- 人の話を聞き、状況を整理する力
 - わかりやすく伝える力
 - 感情や空気を読む力
 
これらは、営業だけでなく、人事・広報・企画など、どんな職種でも求められるスキルです。
つまり、文系=不利ではなく、「応用範囲が広い」のが最大の特徴なんです。
「自分に何が向いているか」を知る3つの視点
就活で大事なのは、
「文系だから」「営業しかないから」ではなく、
「自分がどんな働き方をしたいか」で選ぶこと。
次の3つの視点で考えると、自分に向いている仕事が見えてきます👇
- 人と関わるのが好きか、データと向き合うのが好きか
→ 人好きなら営業・人事・広報系。データ好きなら経理・企画系。 - チームで動くのが好きか、1人でコツコツ進めるのが好きか
→ チーム志向なら営業やマーケティング。個人志向なら事務や分析職。 - 成果で評価されたいか、安定して支える役割をしたいか
→ 成果志向なら営業・企画。安定志向なら管理部門やサポート職。 
こうして整理してみると、「営業職が全てではない」ということがよくわかると思います。
まとめ:文系のキャリアは「広くて深い」
- 文系=営業しかない、は大きな誤解
 - 営業は“人の課題を解決する”仕事で、やりがいも大きい
 - 管理・企画・広報など、文系が活躍できる分野は多い
 - 大事なのは、「自分がどう働きたいか」を考えること
 
就活では、数字や募集職種の多さに惑わされがちですが、
本当の意味で「向いている仕事」は、あなたの価値観の中にあります。
視野を広げて、自分らしいキャリアを選びましょう。
文系のキャリアは、思っているよりずっと自由です。
  
  
  
  

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