こんにちは、リクです。人事の仕事をしていると、こう聞かれることが時々あります。
「内定式って、欠席しても大丈夫ですか?」
結論から言うと、内定式は法的には「参加の義務はありません」。だってまだ入社前ですし、雇用契約も4月以降だし。責任的に“来ないとアウト”ということはないんです。
ですが、**“企業側の本音”としては参加してほしいな…**という気持ちは正直なところあります。今回はその理由と、欠席する場合のベストな対応について、具体的にお話しします。
内定式は“入社の意思表示のタイミング”でもある
企業側としては、内定式って単なるセレモニー以上の意味を持っています。内定確定後、学生さんがいくつかの企業から内定をもらっている状況での「それでもうちに来たいですか?」という意思確認の場でもあるんですね。
式に来てくれれば、「お、ちゃんと来てくれるんだな」とこちらも安心。でも、欠席されると心配になります。
「この子、本当に来る気あるのかな…?」 と。
実際にあった2つの「欠席エピソード」
① 連絡がギリギリで来なかった学生
ある学生は口頭で承諾していたものの、書類提出が遅れました。前日になってようやく「出席します」と大学経由で連絡が入りましたが、当日も来ず。後で聞いた理由は「他社との調整がつかず、言い出しづらかった」からとのこと。もっと早く相談してくれたら対応できたのに…と人事としては正直思いました。
② 弱めの理由で“休む雰囲気を出してしまった学生
別の子は、「研究室の実習があるから」と欠席。ですが、論理的に考えて、10月1日に新卒に参加必須の実習を組む研究室は稀。結果的に「あれ、この会社あんまり乗り気じゃないのかな…?」という印象になってしまいました。内定は維持されましたが、ちょっと信頼感を揺るがす出来事でした。
欠席しても大丈夫。でも“誠意ある対応”は必須!
欠席そのものはOKです。ですが、対応で評価は変わります。以下の3点が大切です。
- 連絡はとにかく早く
前日に急に欠席では、相手は対応できません。早めの連絡が鉄則です。 - 理由は具体的に伝える
「体調不良」「家庭の事情」「冠婚葬祭」など、きちんと伝えましょう。 - 連絡は電話がベター
メールより電話の方が「誠意があるな」と伝わります。
内定式って、ただの「式」じゃない。第一歩なんです
改めてお伝えすると、内定式とは、採用プロセスの終わりでもあり、入社準備の始まりです。ここでの対応で、入社前の信頼関係がグッと深まります。一方で、失礼に見える対応をすると、その後の研修や配属に雲行きが出ることもあります。
最後に:この記事のまとめ
内定式は参加義務なし。でも、企業との信頼を築くチャンスでもある。
項目 | ポイント |
---|---|
法的義務1 | 無いけど、参加すれば信頼される |
欠席OKの前提 | 早めの連絡+具体的理由+電話連絡 |
エピソード | 連絡遅延&弱理由は信頼ダウンのリスク |
本質 | 「仕事への誠実さ」を見られる場であること |
入社前から信頼される社会人への第一歩として、きちんとした対応があなたの強みにもなります。
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