💡 はじめに:「理想」と「現実」のギャップを埋めるのが、面接の本当の役割です
こんにちは、ルトです。
2024年入社の新人ですが、皆さんの不安や疑問は、つい昨日のことのように鮮明に覚えています。
就活生の皆さんにとって、面接は「自分を最大限アピールする場」ですよね。もちろんそれは正しいのですが、企業の採用担当者、特に私のような現場担当者は、もう一つ重要な役割を担っています。
それは、「入社後のミスマッチを最小限に抑えること」です。
企業は最高の自分を演じる皆さんを見て、「この人は入社後、会社が求める役割や、厳しい現実に直面した時に、本当に活躍し、定着してくれるだろうか?」という点を真剣に見ています。
だからこそ、面接官は時として、あえて皆さんの「想定外の反応」や「ストレス耐性」を見るために、少し厳しい、あるいは意地悪に聞こえる質問を投げかけることがあります。今回は、その面接官の“裏の顔”、そしてその質問の「真意」を、私自身の現場の経験を交えて正直にお話しします。
🚨 現場のエピソード:面接官が地元志向の学生に投げかけた「もし、転勤を命じられたら?」
先日、私が先輩のリクさんと一緒に担当した面接でのことです。
ある学生さんは、地元への愛着が強く、自己PRでも「地元に貢献したい」という気持ちを熱く語ってくれました。
その時、面接官の一人が、少し厳しいトーンでこんな質問を投げかけました。
「あなたの地元愛は素晴らしい。ですが、もし会社命令で、明日から遠方の支店への転勤を命じられたらどうする?」
学生さんは一瞬、顔がこわばり、戸惑いの表情を見せました。
⚡ 面接官の「厳しい質問」の真意:ストレス耐性と柔軟性を測る
この質問、皆さんが聞いたら「圧迫面接だ!」と感じるかもしれませんし、実際に一歩間違えれば、そうなりかねません。私たち採用側も、学生に過度なストレスを与えないよう細心の注意を払っています。
では、なぜあの面接官は、あえてこの質問をしたのでしょうか?
面接後、その面接官に真意を聞いたところ、彼が言っていたのは、「社会に出たら、厳しいこと、理不尽なことに直面する瞬間は必ずある。会社は学生が描く理想郷ではない。その時のストレス耐性や、自分のこだわり(地元志向)を捨ててでも、組織のために動ける柔軟性があるかを見たかった」とのことでした。
採用担当者が見ているのは、あなたの「回答の内容」だけではありません。
1. ストレス耐性(切り替え力)
想定外の厳しい質問をされた時、パニックになったり、感情的になったりせず、冷静に対応しようとしているか? 質問の意図を汲み取ろうと努力しているか?
2. 組織への柔軟性
自分の考えや希望(例:地元志向)が、会社の決定や組織の論理とぶつかった時、「会社命令だから仕方ない」と割り切って対応できるか? それとも、すぐに「辞めます」となるか?
3. 論理的な対応力
「転勤は嫌です」で終わらせるのではなく、「もちろん地元に残りたい気持ちはありますが、御社で働く目的(成長したい、スキルを身につけたいなど)を達成するためなら、まずは挑戦させていただきます」といった、自分の「軸」と「組織への貢献」を両立させた回答ができるか?
つまり、面接官が「もし転勤したら?」と聞くのは、あなたの「地元愛」を否定したいわけではなく、あなたの入社後の「リアクション」と「定着性」をシミュレーションしているのです。
プライベートに踏み込む質問は「赤信号」。その質問の裏にある企業の体質
次に、私ルトが就活生の時に経験した、そして今、採用担当者として振り返ると「絶対にやってはいけない」と感じる面接での出来事をお話しします。
以前、ある会社の面接を受けた時のことです。面接官から突然、「タバコは吸いますか?」「パチンコは好きですか?」と聞かれました。
私はどちらも経験がないので正直に「吸いませんし、しません」と答えました。すると面接官は、あからさまに難色を示したのです。不合格だったので推測ですが、その面接官の意図は「現社員に喫煙者やパチンコ好きが多いので、その方が職場で早く慣れるだろう」という同質性を求めるものだったのでしょう。
当時の私は、仕事と全く関係のないプライベートな趣味嗜好について聞かれたことに、非常に不愉快な気持ちになりました。
📌 採用担当者ルトが断言します
タバコを吸うか、お酒が好きか、パチンコをするか、といった「職務能力に直接関係のない個人的な趣味・嗜好」に関する質問は、原則として採用選考において行ってはならない、不適切な質問です。
私たちの会社では、もちろんそのような質問は厳禁です。
しかし、なぜ、一部の企業はあえてそうした質問をするのでしょうか?
不適切な質問の裏に隠された「採用の真意」
これは、その企業が持つ歪んだ企業体質を映し出しています。
- 「同質性」の強要: 企業やチームの文化に「合わせられる人」を求めている証拠です。これは一見、チームワークを大切にしているように見えますが、実際は「既存のメンバーと違う意見やライフスタイルを持つ人を排除したい」という、多様性や個人の尊重を欠いた考え方に基づいています。
- プライベートへの過度な介入: 職務能力に関係のないプライベートな質問を平然と行う企業は、入社後も社員の私生活に土足で踏み込む企業文化を持っている可能性が高いです。例えば、休日も会社行事への参加を半ば強制したり、業務時間外の連絡が当たり前だったり、といった体質に繋がります。
- ハラスメント耐性のシミュレーション: 最も危険な見方ですが、こうした不適切な質問に対して、あなたが「どこまで耐えられるか」「言いなりになるか」を見ている可能性すらあります。入社後、不当な指示やハラスメントがあった際に、反論せずに従順に働く人材を求めているのかもしれません。
【ルトのホンネ】
もし面接でこのようなプライバシーに踏み込む質問をされたら、それはあなたにとって「その会社は合わない」という赤信号です。不合格になったとしても、あるいは不愉快な気持ちになって辞退したとしても、それは未来のミスマッチを防いだという意味で、あなたのキャリアにとって正しい選択だったと断言します。
🔑 ミスマッチを防ぐための「裏の顔」質問への対処法
では、このような面接官の「裏の顔」が見える厳しい質問や不適切な質問に、皆さんはどう対処すれば良いのでしょうか?
大切なのは、「本音を隠すこと」ではなく、「本音と組織への理解を両立させること」、そして「毅然とした態度を示すこと」です。
1. 質問の意図をまず受け止める
厳しい質問を受けた時こそ、すぐに反論せず、「なるほど、企業側の視点として、それは重要ですね」といった形で、質問の背景を一度受け止める姿勢を見せましょう。
2. 自分の「軸」を崩さず、柔軟性を示す
先ほどの転勤の例で言えば、地元志向が強い学生さんは、以下のように答えるのが望ましいです。
「正直にお話しすると、地元への愛着は強く、できる限り地元で貢献したいという気持ちがあります。しかし、私は『御社で〇〇という事業に携わり、△△というスキルを身につけたい』という明確な目標を持って入社を希望しています。もし転勤がその目標達成や、会社にとって必要不可欠なミッションであれば、まずは期間を決めてでも全力で挑戦したいと考えています。」
これは、「地元志向」という自分の本音を伝えつつ、「組織の一員としての柔軟性」を同時に示しています。自分の夢や目標のために、一時的に不本意な状況でも乗り越えられる、というストレス耐性のアピールにもなります。
3. 不適切な質問への「スマートなかわし方」
タバコやパチンコのような、職務能力に関係のない不適切な質問をされた場合、面と向かって「それは不適切です」と指摘するのは勇気がいりますし、角が立つこともあります。
そのような時は、「仕事にどう影響するか」という視点に話をすり替えて、スマートにかわしましょう。
(例)「タバコは吸いますか?」
(返し方) 「私は吸いませんが、喫煙される方がいても特に気になりません。それよりも、仕事の生産性を高めるために、メリハリをつけて取り組むことが大切だと考えています。」
このように、「あなたの質問は仕事に関係ありませんよ」というメッセージを暗に伝えつつ、自分の仕事への姿勢をアピールすることが可能です。もし企業がこれでも食い下がってくるなら、その会社はやはり避けるべきです。
4. 会社に「裏の顔」を見せる勇気
ミスマッチは、学生が企業を「理想化しすぎた」時にも起こります。
私たちルト世代は、「〇〇な働き方がしたい」「〇〇な会社が良い」と、自分自身の希望を明確に持っている学生が多いと思います。それは良いことです。
面接は、企業があなたを見極める場であると同時に、あなたが企業を見極める場でもあります。厳しい質問をされたり、企業の現実に触れることで「あれ?この会社、ちょっと合わないかも?」と感じたら、それは大切なシグナルです。
不安に感じたことは、最終面接の逆質問で、遠慮せずに聞いてみましょう。
- 「入社後の配属は、個人の希望がどれくらい反映されますか?」
- 「新入社員が早期に退職してしまう主な理由は何ですか?その改善策について教えてください。」
厳しい現実から目を背けず、自分から「裏の顔」を確かめに行く勇気こそが、入社後のミスマッチを防ぐ最大の武器になります。
✅ まとめ:ミスマッチゼロへ!あなたが持つべき「心の準備」
面接官の厳しい質問は、あなたの未来を守るための「試練」だと捉えてください。
| 採用担当が見ている真意 | あなたの対処法 |
| ストレス耐性 | パニックにならず、一呼吸おいて質問の意図を冷静に考える。 |
| 組織への柔軟性 | 自分の軸を伝えつつも、「会社・組織のために」動ける姿勢を示す。 |
| 不適切な質問 | 職務能力に関係のない質問はスマートにかわす。その会社の体質を疑う。 |
あなた自身の価値観と企業の「裏の顔」をしっかり照らし合わせ、後悔のない企業選びを実現してください!

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