こんにちは、ルトです。
採用担当として長く求人原稿を書いてきた立場から言うと、世の中に出ている求人広告って、本当に「きれいな言葉」であふれています。
「若手が活躍中!」
「風通しの良い社風!」
「アットホームな職場!」
どれもポジティブな表現に見えますよね。
でも、私は正直、そうした言葉を見たときに “裏の意味” も一緒に考えてしまうんです。
もちろん、全部が悪いというわけではありません。
ただ、「表現の仕方」によっては、別の現実をやんわり包み隠していることもあります。
今日は採用担当・ルトの目線から、「求人原稿に書かれたら注意してほしい言葉」と、その裏に隠された可能性についてお話しします。
📌 「すぐに前線で活躍できる」──“活躍”とは何を意味しているのか?
就活生にとって、「前線で活躍できる」という言葉は魅力的に響きますよね。
「入社してすぐに成長できそう!」
「責任ある仕事を任せてもらえるんだ!」
そう感じるのは自然です。
でも、採用担当として求人を見ていると、このフレーズが「教育や研修がほとんどない」ことの裏返しになっている場合もあります。
たとえば:
- 「OJT中心」と書いてあるけど、実際は放任型の現場任せ
- 「チャレンジできる環境」と言いつつ、新人でも即実務投入
- 「裁量が大きい」と言いながら、サポート体制が整っていない
実際、私も他社の採用担当と話していてよく聞くのが、「若手が前線で活躍中=研修期間がほぼゼロ」というケースです。
もちろん、本人の力でどんどん吸収していくタイプの人には向いています。
でも、初めての社会人生活で右も左もわからない段階だと、「活躍=いきなり現場投入」はかなりハードです。
見極めのポイントは、求人原稿に教育制度・研修体制の具体的な記載があるかどうか。
たとえば「入社後3か月の研修あり」「メンター制度導入」など、育成の仕組みが書かれていれば安心感があります。
もし面接や説明会でこのフレーズを見かけたら、こう聞いてみてください。
「“すぐに前線で活躍できる”とありますが、入社後の研修やサポート体制はどのようになっていますか?」
これだけで、“前線”の意味が「チャレンジ」なのか「即戦力」なのか、見えてきます。
📌 「アットホームな職場」──居心地の良さの裏にある“曖昧さ”
この言葉、正直めちゃくちゃ多いです。
どの業界でも見かけます。
そして、これは採用担当としても悩ましいフレーズ。
なぜなら、「アットホーム」という言葉は使いやすいけれど、意味が広すぎるんです。
私の経験上、「アットホームな職場」と書かれた会社は、だいたい次のどれかに当てはまります。
- 福利厚生や制度面が弱い分、「人間関係の良さ」でアピールしている
- 上下関係が緩やかだけど、ルールや評価制度もあいまい
- 社内の距離が近すぎて、プライベートとの線引きがぼやける
もちろん、本当に雰囲気が良い会社もあります。
私自身、そういう環境に助けられたこともあります。
ただ、“アットホームだけが売り”の求人は少し注意が必要。
制度や仕組みが整っていないと、長く働くうえで不安が出てくることもあります。
特に、次のような質問をしてみると実態が見えやすいです。
「社員の方々の距離が近いというのは、具体的にどんな場面で感じられますか?」
「風通しの良さを保つために、制度や仕組み面ではどんな工夫をされていますか?」
“雰囲気”だけでなく、“仕組み”も確認できるかどうか。
これが、働きやすい会社を見極める鍵です。
📌 「初任給に定額残業代含む」──数字の裏を読もう
これは特に気をつけてほしいワード。
求人票で「月給○○円(固定残業代△△時間分含む)」と書かれていたら、それは「残業をする前提」の給与体系です。
つまり、
- 毎月、最初から決まった時間分の残業代が給料に含まれている
- その時間を超えた分だけ追加で支給される
たとえば「20時間分含む」と書かれていれば、毎月20時間分は働いても追加で残業代は出ないということです。
そして、多くの学生が見落としがちなのがここ。
「定額残業代が含まれている=実際の残業が少ないとは限らない」
むしろ、最初から残業がある前提の職場のほうが多いんです。
もちろん、残業が必ず悪いというわけではありません。
繁忙期や業界特性もあります。
でも、「初任給が高い!」と思ったら、その中に残業代が入っているかどうかを確認しておくのは本当に大事です。
面接では、こんなふうに質問してみてください。
「定額残業代が含まれているとのことですが、実際の平均残業時間はどのくらいですか?」
数字の裏にある“働き方の現実”を、自分の目で確かめることができます。
💬 求人原稿の言葉を「うのみにしない」勇気
採用担当の立場から言うと、求人原稿って「学生に良い印象を持ってもらうため」に書かれています。
つまり、企業の“見せたい姿”が中心なんです。
だからこそ、学生のみなさんには「書かれていない部分」こそ意識してほしい。
たとえば、
- どんな制度が整っているか
- 実際の教育体制はどうか
- 働き方や文化はどんな雰囲気か
面接や説明会は、その“中身”を知る絶好のチャンスです。
私たち採用担当も、質問してくれる学生は印象に残ります。
「この学生は、自分の将来を本気で考えているな」と感じます。
🧭 まとめ:求人の「言葉」は光でもあり、影でもある
- 「すぐに前線で活躍できる」
→ 教育体制の有無を確認しよう - 「アットホームな職場」
→ 雰囲気だけでなく制度面もチェック - 「初任給に定額残業代含む」
→ 実際の残業時間を必ず確認
求人原稿の言葉は、企業の魅力を伝えるために工夫されています。
でも、その裏にある“リアル”を見抜く力が、これからのキャリアを大きく左右します。
就職活動は「企業に選ばれる場」ではなく、「自分が企業を選ぶ場」でもあります。
だからこそ、焦らず、丁寧に、言葉の奥を読んでみてください。
そこには、あなたの未来を守るヒントがたくさん隠れています。


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