内定辞退理由が「親の反対」だったときのやるせなさ

こんにちは、ルトです。
採用担当をしていると、何十人、何百人という学生と出会い、面接を重ね、時には一人ひとりの成長を応援する気持ちで関わります。

そんな中で一番心に残るのは、やっぱり「この子にぜひ来てほしい」と思った学生の内定辞退
理由が「他社に決めました」や「方向性を変えました」なら、納得できる部分もあります。
でも、「親の反対で…」という言葉を聞くと、正直、胸の奥がぎゅっと締め付けられるようなやるせなさを感じます。

🤔 「親の反対」って、どういう理由なのか?

私が実際に聞いたり想像したりする範囲では、親御さんの反対理由はだいたいこんなものです。

  • 「上場企業じゃないから不安」
  • 「もっと安定してるところに行ってほしい」
  • 「地元から離れるのが心配」
  • 「その業界って将来性あるの?」
  • 「営業職はきつそうだからやめたほうがいい」

こうした言葉の裏には、“子どもに幸せになってほしい”という気持ちがあるのは分かります。
でも、それが時には、学生本人の意思や夢を押しつぶしてしまうこともあるんです。

💬 本人は本気でうちを選んでくれていたのに

採用担当として何度も面接をして、学生の想いや努力を間近で見ていると、
「この子ならうちで絶対に活躍できる」と確信する瞬間があります。

真剣に業界研究をしてくれていたり、会社説明会での質問内容が的確だったり。
インターンで出会ってからずっと成長を感じてきた学生だったりもします。

そんな学生から内定辞退の電話が入り、理由を聞くと——

「親に反対されてしまって…」

と小さな声で言われたとき。
「いや、あなたは本気でうちに来たいって言ってたじゃないか」と、つい胸の中でつぶやいてしまいます。

📞 「親御さんと直接お話しできたら…」と思うこともある

もちろん実際にはできませんが、正直なところ、
「一度お話しさせてもらえませんか?」と聞きたくなることもあります。

なぜなら、もし直接伝えられたら、安心してもらえる自信があるからです。

  • 社員の離職率は業界平均よりずっと低い
  • 残業時間も管理されていて、ワークライフバランスも取れている
  • 研修制度や教育体制も整っている
  • 地方出身の社員も多く、ちゃんとサポートがある

親御さんが心配するようなポイントは、ちゃんと企業側も考えています。
でも、学生を通して伝わるときにはどうしても“情報の断片”だけになってしまう。
「安定していなそう」「知名度がない」といった印象だけで判断されるのは、本当にもったいないんです。

🏢 「親が安心する会社」と「本人が行きたい会社」

たとえば、親御さんが「ここなら安心」と思う会社はどんなところでしょう?

  • 名前を聞いたことのある大手企業
  • 上場している会社
  • 公務員や準公務員系の安定職
  • 地元で長く続いている企業

もちろん、そういう会社に行けるなら素晴らしいことです。
でも、「安心できる会社=自分が幸せに働ける会社」ではないこともある。

やりたいことがあって、成長できそうで、自分に合う環境がそこにある。
それを本人が感じているなら、それこそがベストな選択なんじゃないかと思うんです。

💡 「親のため」ではなく「自分のための就職」

学生から「親が心配していて…」と話を聞くたびに思うのは、
「誰のための就職なのか」という原点に立ち返ってほしいということです。

もちろん、親の意見を無視していいというわけではありません。
親御さんの世代は就職氷河期を経験していたり、景気の波に左右された経験もあります。
だからこそ、安定を求めるのは自然なこと。

でも、それでも私は伝えたい。

「あなたの人生を歩むのは、あなた自身なんだよ」

もしも親の反対で納得できないまま他社に入社して、
数年後に「やっぱりあの会社に行っておけばよかった」と後悔したら、それはあまりにも悲しい。

🪞 採用担当として見た「親を説得できた学生」

印象に残っている学生がいます。
彼も最初は「親に反対されている」と言っていました。
けれど、最終的に彼は親御さんを説得して入社を決意してくれました。

どうやって説得したのか聞いてみると、

「会社の説明資料をもう一度見せて、福利厚生や離職率のことも全部話しました。
それでも不安だと言われたので、“3年働いてダメだったらまた考える”って伝えたんです」

彼は“完璧に納得させよう”としたわけではなく、
自分の覚悟を見せることで、親御さんに理解してもらったんです。

このエピソードを聞いたとき、「ああ、この子は強いな」と心から思いました。
“自分の人生を自分で選ぶ”という姿勢が、何よりも尊い。

🧭 企業側にもできることはある

一方で、企業としても反省すべき点はあります。
「学生本人には伝わっていても、親御さんには伝わっていない」ことが多いのは事実です。

だから最近では、

  • 会社説明会で「親御さん向けの資料」を配布する
  • 採用サイトに「親御さん向けFAQ」を設ける
  • 内定者向けに「家族も安心できるサポート制度」を紹介する
    といった取り組みをしている企業も増えています。

学生本人だけでなく、“その後ろにいる家族”にも誠実に向き合うこと。
これからの採用活動では、そこも大事な視点だと思っています。

💭 採用担当としての本音

内定辞退の連絡を受けるときは、やっぱり少し覚悟しています。
でも、「親の反対で…」という言葉を聞くたびに、
「本人は本当はどうしたかったのかな?」と考えずにはいられません。

たとえ辞退されても、
「この学生が次の環境で幸せに働けますように」と願うしかない。
それが、採用担当としての私のせめてもの気持ちです。

✅ まとめ

  • 「親の反対」での内定辞退は、採用担当にとって本当にやるせない
  • 企業は親御さんにも安心してもらえる情報を用意している
  • でも最終的に大切なのは「自分の意志で決めること」
  • 親を説得する勇気も、社会人としての第一歩

🎯 最後に

親の意見を聞くのも大切。
でも、最終的な決断を下すのは自分です。

もしも今、親の反対で迷っている人がいたら、
「なぜ自分はその会社に行きたいのか」を言葉にしてみてください。
その“理由”を持っている人こそが、どんな会社でも強く働ける人です。

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