こんにちは、リクです。
「入社するまでどの部署に行くかわからない」「やりたかった仕事とは全く別の配属になった」――。 日本の就活において長らく不安の種だった、いわゆる「配属ガチャ」。しかし今、その常識が根底から覆されようとしています。
2025年度から2026年度にかけて、日本を代表する大手企業が相次いで「ジョブ型採用」への完全移行や拡大を発表しました。これからの就活は「会社に入る」だけでなく「職に就く」という意識が不可欠になります。
今回は、最新の企業動向から、27卒の皆さんが直面する新しい就活の形と、その攻略法を解説します。
2026年度、日本の採用は「ジョブ型完全移行」へ
ここ数年、話題になっていた「ジョブ型採用」ですが、2025年から2026年にかけて、その流れは決定的なものとなりました。特に象徴的なのが、日本を代表するメーカーの動きです。
日立製作所:2026年度から新卒も「完全移行」
日立製作所は、2026年度入社の新卒採用において、応募者が自ら職種を選び、マッチングを行う「ジョブ型」へ完全に移行することを発表しました(※1)。 特筆すべきは、学歴による一律の初任給を廃止し、職務の役割や責任に応じた処遇を適用するという点です。これにより、「1年目だから給料が低い」という常識すら、ジョブ型においては過去のものになりつつあります。
富士通:一括採用を廃止し「通年採用」へ
富士通も2026年度採用から、従来の「新卒一括採用」の枠組みを廃止し、通年採用へと舵を切りました(※2)。職務内容(ジョブディスクリプション)に基づき、必要な人材を必要な時期に獲得するスタイルへとシフトしています。
※1 参照:[日立製作所 ニュースリリース(2025年2月)] 「2026年度新卒採用計画:ジョブ型選考への完全移行と処遇の個別化」
※2 参照:日本経済新聞「富士通、新卒一括採用を廃止」
なぜ今、企業は「ジョブ型」を急ぐのか
企業側がこれほどまでに採用形態を変える理由は、単なる流行ではありません。
- 専門性の早期確保: デジタル変革(DX)が加速する中、入社後に時間をかけて育てる「メンバーシップ型」では、グローバルな競争に追いつけなくなっているため。
- 入社後のミスマッチ防止: 「配属ガチャ」による若手の早期離職は、企業にとっても大きな損失です。入り口で職務を明確にすることで、定着率を高める狙いがあります。
- 学生の価値観の変化: 「自分のスキルを活かしたい」「早い段階で専門性を磨きたい」という27卒世代のキャリア観に応えるためでもあります。
ジョブ型採用の「光と影」
一見、メリットばかりに見えるジョブ型採用ですが、27卒の皆さんにとっては「光」と「影」の両面があります。
メリット(光)
- 配属の確約: 自分のやりたい仕事が確約された状態で入社できる。
- キャリアの専門性: 1年目から特定の分野でスキルを積めるため、将来的な市場価値が上がりやすい。
- 公平な処遇: 年齢や学歴ではなく、担う「役割」に対して高い給与が支払われる可能性がある。
デメリット・リスク(影)
- 「何でもやります」が通用しない: 「この会社が好きだから」という理由だけでは、特定のジョブに応募する理由として不十分になります。
- 高い初期スキル・解像度が求められる: 選考時点で、その仕事に対する具体的な理解や適性を厳しく見られます。
- 方向転換の難しさ: 職種を絞って入社するため、後から「やっぱり別のことがしたい」と思った際の社内異動が、従来の仕組みより難しくなるケースもあります。
27卒が取るべき「ジョブ型時代」の3大戦略
この変化の波を味方につけるために、今から準備すべきことは以下の3点です。
① 志望職種の「解像度」を徹底的に上げる
「マーケティングがしたい」「企画に携わりたい」という言葉を、より具体化してください。その職種はどんな課題を解決し、どんなスキルを必要としているのか。OB訪問やインターンシップを通じて、「現場のリアルなジョブ内容」を知ることが、ジョブ型選考の突破口になります。
② ガクチカに「職種への親和性」を盛り込む
これまでの記事(※リンク:27卒の逆転準備術)でも触れた通り、実績のすごさよりも「なぜその行動をとったか」が重要です。その「動機」が、志望する職種で求められる特性(粘り強さ、分析力、交渉力など)と繋がっているかを意識して整理しましょう。
③ 「メンバーシップ型」との併用を検討する
すべてがジョブ型になるわけではありません。依然として、入社後に適性を見て配属を決める企業も多く存在します。自分のキャリアビジョンがまだ固まっていない場合は、あえて教育体制の充実したメンバーシップ型企業を選ぶのも立派な戦略です。
結論:会社に寄りかかるのではなく「職」で選ぶ時代へ
ジョブ型採用の拡大は、皆さんにとって「自由度」と「自己責任」が同時に増すことを意味しています。
企業名はあくまで「働く場所(箱)」に過ぎません。その中で自分が「何者として生きるか」を問われるのがジョブ型です。3月の広報解禁を前に、改めて「自分はどんなプロフェッショナルになりたいのか」を自分自身に問いかけてみてください。
最新の初任給トレンドや企業選びの基準についても、併せてチェックしておくことで、より解像度の高いキャリア選択ができるはずです。
💡 次のアクション
自分の気になる企業が「ジョブ型」を導入しているか、募集要項の「コース別採用」の有無をチェックしてみましょう!


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